無線呼出しサービスは、1958年に米国でサービスが開始されましたが、日本では1968年7月、電電公社(当時)が150MHz帯を利用した自動ダイヤル交換方式の「ポケットベル」サービスとし東京23区で開始されました。
当時は鳴音するだけのサービスでしたが、オフィスを離れて行動する営業マンへの連絡など、それまでの固定電話利用では得られない利便性をもった画期的なサービスでもありました。
ポケットベル利用の変化が1987年に始まり、数字表示式が発売されたことが契機となり、高校生などの若年層において、単なる連絡手段としてだけでなく、数字による「語呂遊び」など、遊びの要素も付加した利用が始まり、「遊べるコミュニケーション・ツール」としての一大ブームがまき起こりました。当時、ポケットベルを通じて連絡しあう友達を「ベル友」などの若者言葉が使われていました。
1995年には、ドコモグループ契約数600万台を突破しました。
しかし、1997年頃から携帯電話とPHSの急速な普及で、ポケットベルの需要は減少し続け、2004年6月30日には新規の申し込み受付が終了し、2007年3月31日をもって『ポケベル』と親しまれた無線呼出サービス「クイックキャスト(旧ポケットベル)」は終了しました。 |