ＮＴＴドコモは、1996年3月から静止衛星N-STAR利用した衛星携帯・自動車電話サービスを開始しました。このサービスは、赤道上空約36,000ｋｍの静止軌道に浮かぶ2機の通信衛星N-STARを使用します。日本全土をエリアとし衛星が見通せる場所（南方向・仰角45度）であれば、日本国内どこでも通話だけでなく、FAX、データ通信などをデジタル方式で行うことができます。

山間部や船舶での使用はもちろん、地上災害や気象影響にも強いことから、非常時の連絡用として各方面において採用されています。また、PDCとのデュアルモードに加え、2000年3月より、衛星パケット通信サービスが開始になり、データ通信における利用の幅が広がりました。

現在、2機の静止衛星（N-STAR）は、赤道上空36,000kmの東経136度（ｃ号機）と東経132度（d号機）に位置して、日本全土を含む200海里を半径約600kmの4つのビーム（東日本ビーム、西日本ビーム、沖縄ビーム、小笠原ビーム）でカバーし、陸上と海上における音声／FAX／データなどの通信サービスを提供しています。