800MHz帯を用いたアナログ大都市(セルラー)方式の自動車電話サービスが日本で開始されたのは1979年12月です。
その後、1983年には、中小都市用自動車電話方式が導入され、1984年には自動車が全国いずれのサービスエリアへ移動しても利用できる「全国サービス」を開始しました。ところが、大都市地域の急増する自動車/携帯電話の需要に対応できなくなってきたために、1988年に大容量自動車電話方式と呼ばれる高効率方式が導入されました。
1979年、サービス開始当時の自動車電話の無線機は、体積が6600cc、重量が約7kgもありこれを自動車のトランク内に取り付けていました。
確かに移動体でありましたが、機器は自動車の中に固定する、いわゆる「車載型」であり、自動車を離れての利用はできませんでした。
この度、当館に展示されている自動車電話 TZ−801形移動機本体、TZ−801形1号自動車電話機が、国民の暮らしに大きな影響を与えた科学技術を登録する「未来技術遺産」に登録されました。 |